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まことに無念なことだが、 危険な状態であった友人が先に逝ってしまった。 友人は、自分が肺がんで入院した二年数ヶ月後に、 やはり肺がんがわかり、入退院を繰り返しながらも頑張っていた。 自分は非小細胞肺がんで、 腋下リンパ、肋骨、胸膜へ転移、肩甲骨への浸潤で、 第四段階、いわゆる末期がん。 友人は、小細胞肺がんで、 肺から、すでに肝臓へ転移しており、 第四段階、同じく末期がんだった。 二人とも、三ヶ月から半年の命というのが相場だった。 自分の場合は、抗がん剤は当初約月に一日、 友人は何クールかにわけて数週間、 抗がん剤を投与していた。 自分は、がんが見た目に消えたことはないが、 友人は、抗がん剤投与の効果で、一旦はがんがその姿を消していた。 しかし、しばらくすると、またもや再発してくる、 むしろ、そちらの方が精神的に堪えると思う。 実質は肺炎で亡くなったのだが、 今回は脳と肝臓への転移を治療するための入院だったことから、 性根がいるなぁ、と話していた矢先だった。 がんの再発や転移では、 がんそのものが、もとのより格段に強くなっている場合が多いと思われる。 すべての治療を凌いで生き残ってきた怪物のようなものだ。 生き残ってきた人物も怪物なら、 生き残ってきたがんも怪物。 イトオテルミーとともに二年と五ヶ月の戦いだった。 その間、仕事にも復帰し、ゴルフまでいっていた。 が、残念ながら、 戦いは終わった。 友人の葬儀は、 彼の生前を偲んで、平日にもかかわらず盛大なものだった。 友人が、もし戦乱の世に生きているとしたら、 まちがいなく歴史に名を残す武将であっただろうと思う。 冷静沈着でありながら、 勇猛果敢であり、 その上に智将であり、すべてに面倒見も良かった。 そして、何よりも、胆力を感じさせる男だった。 葬儀で、 友人の勤めていた企業グループの総帥であるM社長が、 列席者の皆様お一人お一人にご挨拶をされている姿を見た。 悲しみを堪えられている背中が強く印象に残る。 喪主となられた奥様は、 友人が発病してから結婚したのだが、 毎日のイトオテルミーに加え、 数度の入院での看護、 まさに、武将の妻そのものだと思う。 葬儀の受付でご挨拶状を受け取った。 「愛につつまれた日々に感謝を込めて」 と題する内容は心にズンと響くものだった。 ・・・略 これから共に歩むはずだった未来に夫の姿がないことが 寂しくてなりません 闘病中一番辛いはずの夫が 冗談を言って私を笑わせ 心の支えとなってくれました 私は夫の大きな愛を忘れません 「あなたありがとう あなたと一緒になれて幸せでした」 略・・・ 出棺の時、 それまで曇っていた空が開き、 強い陽がさしてきた。 合掌。 まさに、 どんな人物か問われたら、 「侍」としか答えられない友人だった。 ザ・ラスト・サムライ。 http://www.youtube.com/watch?v=Rqci0ZhEAzY&feature=fvw Journeyで、 「Faithfully」。 http://www.youtube.com/watch?v=OKorl7Ouht0&feature=channel
by sarno
| 2009-12-04 15:56
| 入院生活
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